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北アルプスパノラマコース縦走 [旅]

毎年行きたいと思いつつ実現しなかった北アルプス山行が、ついに敢行された。

コースは中房温泉-合戦尾根-燕岳-表銀座縦走路-大天井ヒュッテ(泊)
大天井岳-パノラマ縦走路-常念岳-三股 であった。

このコース、槍穂の大展望を見ながら、快適尾根道をご機嫌トレッキングというお気楽コース(とはいえ、相当アップダウンもありますが)。なんと高校山岳部時代は楽過ぎるから、という理由で行ってはならない禁断のコースであった。それだけに期待もひとしお。

燕岳までの合戦尾根は北アルプス三大急登なんだそうだが、多くのパーティをごぼう抜き、順調に登る。しかしなんかガスっている。稜線に出てもガスガス視界悪い・・・。ガーん、、パノラマ見られないとコースの魅力半減だよう。。なんか小雨も降り出してくるし・・。かろうじて、100mくらいの視界はあったので、燕岳の花崗岩の特徴的な岩や、縦走路の淡々とした尾根など景色は分かる。しかし!見えるべき槍が見えない。。仕方なく、皆心の目、サードアイで槍を感じることにした。
案外進みが遅く、予定していた常念小屋まで行けず、手前の大天井岳のふもとにある小屋2つのうち、どちらかに泊まる事にした。大天井荘か大天井ヒュッテか。最重要課題は、冷え冷えのビールが飲めること。しかも安くて生ビールであること。名前の印象でヒュッテにした。大天井岳のトラバースはけっこうスリル感り、晴れてきて(遠くまで見えないが)いい感じ。だが、小屋まで下る。あまり何も考えてなかったが、常念岳に行く人は通常、標高の高い荘の方に泊まるらしい。
そして、到着し、着替えてすぐさまビールタイム。がーん、生ビールがないし。缶、500m800円で我慢・・。今回は私を含め、5名の木酔会員と行ったが、そんなに過激に飲んでいないものの小屋のおやじは飲みっぷりに驚いていた。雄大な景色を見つつ喉をうるおす、幸せの瞬間。
実は山小屋泊は初めて。いつもテント泊、自炊だったので、屋根あり、布団あり、ごはんあり、トイレも水もありの素晴らしい環境にドキドキ。お金を出せば、それなりのサービスを得られる。
朝早起きだったのもあるが、眠くなってきたのでなんと18:30に就寝。明日晴れることを祈りつつ・・。

翌朝4:00、「すごい星空だ!」とのおやじの声で目覚める。なんだって!?と慌てて飛び起き、外へ。
わぉ、久々に見る満天星空!もちろん流れ星もいくつも見つけた。天気予報からすると、ある意味晴れるのは奇跡。そして、ヒュッテ横のピーク(すんごい急登・・)に登り、日の出を待つことに。ピークに登りきると、、、やっと会えたよ槍ヶ岳!!そのとんがった雄姿、素敵です。さらに360度の山々の大展望!!穂高の山々はもちろん、遠くは立山連峰も見える。ありがたい光景です。来た甲斐あった~。
http://www.mcci.or.jp/www/otenjyo/photo2008/me080908-03.htm

槍ヶ岳と奥穂高に登ったのは16歳の時。・・・再びここへ戻ってくるのにその倍の歳月が経ってしまった。16年ぶりとかなんかものすごい数字だなぁ・・。メンバー5人中3人が元高校山岳部であり、当時を懐かしく振り返った。当時より、山の世界と下界の距離感は近くなってしまったけど、山にしかないある意味神聖な世界は健在である。利益や欲とも締め切り、競争、雑多な情報とも無縁の世界。自らの足のみで進んでいく世界。

そして昨日泊まるかどうかで迷った大天井荘の方へ登り返し。あ・・、生ビール700円だって・・。知らないほうが良かった。。さすがに早朝から飲むわけにも行かず、快適稜線の旅路へ。心が洗われます。しかしだんだん天気が悪くなっていく。残念ながら、大パノラマは見えなかった。途中ちょっとだけ涸沢カールと雷鳥を見れたのが良かった。
登山において、私は登りの方が断然好きだ。下りはきらい。岩岩ガレガレの超激斜くだりはゲッソリだった・・。森に入ってからは、慣れたもんでギアチェンジでスピードアップ。抜かす人々からは「若いねぇ、足の動きが違う」とか言われたが、そんなに若くもないし、普段からトレーニングしてるから早く動けるのであって。と思う。残り1時間のところで、ここにきて大雨・・。道が川になり、巨大カエルがどこからともなく大量に出現・・。

と、いろいろ内容の濃い2日間であった。とても癒された。また、来よう。

ところで先日から暖かく見守っていた発芽したもやしは捨てられていた。さようなら。
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